ST0330 イギリス 1880年代 ヴィクトリアンスタイル タペストリートップ サーカシアウォルナットレボルビングスツール
サイズ |
幅 340mm 奥行 340mm 高さ 470mm ※ 詳しいサイズは、こちら |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から150年以上前、ヴィクトリアン後半に製作された、珍しい四本脚一軸回転式のピアノスツールです。
※こちらは2脚ペアで入荷いたしました。(販売は1脚単位です。)
何という美しい椅子なのでしょうか・・。
「息を呑む」、「言葉を失う」という形容詞以外、
この椅子の「美」を表現する日本語はこの世に存在しないと思います。
興奮を沈めつつ、この椅子を客観的に眺めてみると、
まず感銘を受けるのが、その造形のバランスの良さ・・。
こんなに端正な椅子がフリーハンドで図面を書き起こさなければならなかった時代に製作可能だったなんて・・。
大量生産技術では現代家具の脚元にも及ばなかった古い時代の椅子ですが、
手作業の「試作」レベルの技量の高さは、もしかすると歴史上ピークを迎えていた時代だったのかもしれません。
ジェニン・アンティーク(100年を経た真のアンティーク)、
それも最高級アンティークならではの美しいシルエット、といえるのではないでしょうか。
デザイン的には、優雅な家具を生んだヴィクトリア後期のオールドフレンチ、ルイ16世様式がベース。
センターピラーを持つ4本脚形状は、ヴィクトリアンのラウンドスツールには珍しい構成です。
一般的には三つまた1本脚の回転軸を持つピアノスツールが一般的でしたから、
こちらの4本脚スツールは貴重ともいえるウィンザースツール系のシルエット。
三つまた1本脚仕様のスツールよりもはるかに強度の高い1柱4本脚仕様です。
何か強度が必要な、特別な使用用途があったのかもしれませんね。
元オーナーの体格が良かったとか・・。
脚先が先細りにシェイプされた、ヴィクトリアン独特のテーパードレッグも、
先端を外側にカーブさせるとても珍しいフォルム。
脚のデコレーションはローマ神殿のようなフルーティング(縦溝)彫刻の入るヴィクトリアンスツールらしいものですが、
アクセントにシンボリックな植物文様の彫刻を配し、一般的なヴィクトリアンスツールとは一線を画すような、
製作者独自のセンスの高さが感じられます。
一方、厚手のタペストリーで張られたクッションシートも、木部フレーム同様に華やかなもの。
側面のアンティークピンクのベルベット地がとても華やかですし、双獣文のライオン像と、
深紅のシールド(盾)を刺繍した座面の柄は、あたかも英国王家の紋章のよう。
格調すら感じられます。
とても美観を追求したルックスではありますが、決して飾り椅子というわけではなく、
厚みのあるクッションは座り心地もよく、構造的には、前述の通り、
頑強な5本柱のクロスストレッチャー構造ですから、かなり剛性感は高く、
長年のレボルビング(回転軸)使用にも、一切の構造劣化を起こすことはなかったようです。
したがって、このような端正なフォルムを1世紀以上もの間、維持し続けてきました。
美観とともに、実用目的もしっかり果たせるよう製作されたスツールといえます。
1世紀半を経過した年代物だけに、それなりのレストアは何度も受けてきたと思いますし、
この座面生地も、数十年前には交換されたものと思いますが、19世紀の製作当時のコンディションが、
変わることなくそのままの実用性機能性で受け継がれていることにはとても感心させられます。
どの点から見ても優秀な高級骨董椅子です。
当時の幅広スカートを着用された貴婦人方が、
ピアノの演奏に、優雅にご愛用されていた姿が目に浮かぶよう・・。
紛れもなく一級の英国伝統家具とご案内させていただきます。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
はっと目を止めるほど美しい、ヴィクトリアンのレボルビング(回転)スツールが入荷して参りました。
150年も前に作られたお品とのことです。
こちらは2脚ペアでそろっての入荷となりました。
脚部は挽き物のウォルナット無垢製。
マホガニーと見紛う、その赤みのある木肌は、きっとヨーロッパ産のサーカシアウォルナットなのでしょう。
脚先は先細りのテーパードレッグですが、前時代のリージェンシー様式のようなサーベルレッグデザイン。
ポイントポイントでお花の文様がアクセントとして彩られており、ディテールにまでこだわりがあります。
入荷時のコンディションは全体にすすけた印象ではありましたが、
木部に緩みやぐらつきは全く出ておりませんでした。
年代から考えると驚異的です。
いや、4+1本の支柱にクロスストレッチャーという手の込んだ構造ならば、
当然といえば当然かもしれません。
入荷時のシートはベージュベースに、茶と紺のライオンの双獣文、
そしてシールド(盾)の織り柄の入ったタペストリー生地になります。
側面はピンクのベルベット調生地で色分けされていて、縁取りにはエンジのパイピングのアクセント。
とても上品で華やかな印象です。
シート生地にはやや使用感はあったものの、目立った破れなどはありませんでした。
この生地自体が貴重なヴィンテージファブリックと思われましたので
まずはオリジナルの状態でご案内させていただく方針といたしました。
将来的に、お張替えは宅急便などでお送りいただければ、交換させいただきます。
ということでメンテナンスは基本作業をしっかりと行うことといたします。
まずは構造補修から始めます。
前述のとおり、木部の接着は非常に強固でした。
念のため程度の締め直しはしてありますが、本来でしたら締め直しの必要もないほどでした。
おそらくそれほど遠くない時代に、あるいは長年定期的に、
メンテナンスを受けてきたことがうかがえるようなコンディションでした。
気になる回転軸の金属疲労もほとんど見られず、150年経過した今でもきちんと実用コンディションを維持しています。
製作精度の高さがわかります。
伸縮は、くるくる回すだけで伸ばしたり縮めたりできる、昔ながらのシンプルなスクリュー構造。
軸が長いのでかなり伸びますが、あまり伸ばすとがたつきやぐらつきが出ますので、
常識的な範囲内でのご利用をお勧めいたします。
現状、通常のご使用に当たっては全く問題のないレベルです。
ただ、あくまで装飾優先のアンティークチェアですので、お手柔らかに扱ってくださいね。
尚、その他、脚の一部、飾りの挽きもの部分に欠損がいくつかありましたので、
埋木やパテ埋めなどで、くまなく復元致しました。
細かな傷や小さな欠損などの見落としはあるかもしれませんが、
19世紀の骨董椅子として、コンディションはエクセレントクラスと思います。
続いてクリーニングです。
木製フレーム部分は、基本の水拭きクリーニングと、
「CR0291 HOWARD クリーナフィニッシュ 16oz(473ml) 」を使用して
全体をしっかりとお掃除しております。
清潔感を持っていただけるものと思います。
シートに関しては徹底的に埃をたたき出したのち、クリーニングフォームや、
「CR0307 ハワード ナチュラルズ アプホールスタリークリーナー 473ml 」で丁寧にお手入れ。
こざっぱりとした感じなりました。
キレイにお掃除した後はしっかり養生しておきます。
塗装作業中にうっかり大切なシートを汚してしまわないように、また、その他の汚れから
シートを守ります。
そして仕上げの塗装作業です。
塗装に関しては、艶や風合いは悪くないものの、
色味がべったりとしすぎていて自然味のない印象でしたので、
もう少し、木の味わいを感じられるように調整いたします。
まず、杢目が出るところまで軽くサンディング。
その後、英国より輸入しておりますオイルステインで全体の色合いを調色。
漆黒に近い色味から、やや杢を感じるアンティークウォルナットカラーのダークブラウンにイメージ付けしました。
フィニッシュは天然素材由来のシェラックニスにて温かみのある、やわらかな艶あり仕上げ。
アンティークらしい時代感は感じられながらも、きれい目で味わい深い仕上がりになっているかと思います。
以上これほどの高級う骨董ですので隅から隅まで手抜きなく仕上げをいたしました。
全体としてとても優良なコレクティングファニチャーです。
最後は塗装の完全乾燥を待って、天然蜜蝋ワックスで隅々まで磨き上げて仕上げます。
ペアでそろっている点でも、なかなか得難い逸品です。
担当修理職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/MJ)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
なんて独創的なフォルムで構成されたスツールなのでしょうか・・。
しかも高貴な風格すら漂っています。
外向きにカーブするヴィクトリアンレッグは、とても珍しく美しい。
英国の伝統デザインをベースにした、オリジナルデザインです。
細部まで行き渡った丁寧な仕事振りには全く頭が下がるというか、
デザイン性だけでなく、そのデザインを現実のものにした、その「匠」の技には
感激して何も言えません・・。
360度、どの角度から見ても、まったくすきのないエクステリアです。
この椅子を置いただけで、空間を優雅で、
かつひとクラスもふたクラスも上の雰囲気に演出していただけることと思います。
デザイン、コンディション、機能性、プレミアム性、いずれも兼ね備えた
最高級の骨董スツールと評価しています。
珍しく2脚ペアでの入荷です。
どうぞお早めにご検討を!
(Sales/TJ)
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
商品基本情報 | ||||
品名 | ヴィクトリアンスタイル タペストリートップ サーカシアウォルナットレボルビングスツール | |||
品番 |
ST0330
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管理番号 | LC38-14_0120 | |
販売価格(税込) | 52,800 円 | 在庫数 | 2 | |
サイズ |
幅 340mm 奥行 340mm 高さ 470mm ※座面を最大に上げた時の高さは610mmです。 実用的には10cmアップ(570mm)位まででご利用ください。 | |||
送料ランク・重量 |
Aランク 送料目安:3,190円~4,290円
(沖縄 5,720円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> スツール/ベンチ
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > 無銘の名作椅子 アンティークのアウトレット/Antique Outlet > ディスカウント/お値下げ品 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | パイン | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 布 | |||
その他の素材のカラー | 赤系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 少ない | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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